井上 健 氏のご紹介

略歴
1993年4月 コニカ株式会社入社 井上健
1993年11月 コニカ株式会社 医用販売事業部名古屋支店 営業配属
(2003年1月 コニカとミノルタが合併)
2008年6月 コニカミノルタメディカルアンドグラィック株式会社 商品企画部
超音波事業の準備を担当
2014年1月 現職
コニカミノルタ株式会社 ヘルスケア事業本部 マーケティング統括部 超音波事業推進部
SONIMAGE HS1 販促担当

エコーにかける思い
なぜコニカミノルタが超音波に参入したの?とお客様に聞かれます。
コニカミノルタは、小西六写真工業の時代より永くX線フィルムを研究開発し化学を中心とした技術で医療に貢献して来ました。
デジタル技術が中心となった今、化学中心のフィルム技術は、一旦廃れてしまったかに思いましたが、ある技術者がそのフィルム技術を 圧電素子(プローブの心臓部)に応用できる技術へ進化させてくれました。コニカミノルタが超音波診断装置の世界に踏み出した瞬間です。
デジタル化が進んでも、音を操る超音波診断装置は、アナログ部分が残ります。 プローブから音を発信し、体内の反射により戻ってきた音を捉えるまでの工程はアナログの世界です。当社はこのアナログの世界をフィルム技術を 応用することにより「音」の制御に成功しました。
プローブはいわばスピーカーでありマイクです。良い音を出し、ロスなく集音できれば飛躍的にアナログ信号の精度が上がります。当社のプローブはまさに高級なスピーカーであり、高級なマイクであります。
このプローブ技術で、画像作りに必要なアナログ信号のSN比を大幅に改善し、AD変換後のデジタル信号においても、綺麗な画像作りができるようになりました。
プローブだけでは、超音波診断装置は作ることができません。本体システムも必要です。システム全体の開発は、2014年1月より経験豊富な多くのメンバーが新たに加入しました。
素晴らしいプローブとその信号を制御するシステム開発能力をを手に入れた事で、当社プローブのアドバンテージが発揮でき、今まで他社が積極的に取り組んで来なかった、高周波領域(2cm以下の浅い領域)の画質改善に取り組みました。2cm以下の領域は、まさに運動器エコーで多用する領域です。
運動器エコーを使用される先生方の意見を聞き、まずは運動器領域に最適な 超音波装置を目指しました。
幸い運動器領域のお客様は、日本では整形外科医の先生方が多く、当社のX線 商品とのシナジー効果も発揮できます。
これからも更に運動器領域で使いやすい、診やすい超音波診断装置を開発して行きたいと思います。
また、良いプローブは、他の診断領域でも患者様のお役に立てると考えています。運動器領域以外にも、コニカミノルタらしい商品でお役に立ちたいと考えています。

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