林 典雄 先生のご紹介
マイカーを持つ人はいますが、マイエコーを持つ人はあまりいません。奈良医大整形にはマイエコーを持つ医者が何人かいるそうですが、医者でなくPTでマイエコーを持つ人は林典雄先生ぐらいでしょう。10年ほど前に初めて会ったとき、名古屋名物味噌カツを一緒に食べながらディープな解剖談義に花を咲かせたことは今でもよく覚えています。なぜなら、解剖学マニアの自分が“ガチ”で解剖の話をできる相手はあまりいなかったからです。秋田に時々遊びに来てくれますが、ホルマリン固定された肩を林先生が触り出した途端、関節が動き出したときの衝撃は一生忘れません。その後、林先生は名著「機能解剖学的触診技術」、「整形外科運動療法ナビゲーション」を世に出し、医学書出版業界の記録を次々塗り替えていきます。超人的な回数をこなす講演会場はいつも満員で、現在日本で最も活躍するカリスマPTであることは間違いないでしょう。PTのエコーブームに火を付けたのは林先生ですし、新しい理学療法学の波動の中心にいることは間違いないと思います。林先生の講演を一番楽しみにしているのが実は自分であり、立場を利用して一番聞きたい“骨盤周囲の痛み”について講演をお願いしちゃった、これが本音です。骨盤周囲の痛みはとにかく多い。とにかくメモ帳の準備!これを聞き逃すわけにはいきません。
略歴
昭和40年3月28日 岐阜県出身 |
昭和61年 |
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国立療養所東名古屋病院附属リハビリテーション学院理学療法学科卒業 |
昭和61年4月~ |
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国立津病院整形外科機能訓練室 |
平成3年4月~ |
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学校法人誠広学園平成医療専門学院理学療法学科専任教員 |
平成13年4月~ |
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吉田整形外科病院・五ヶ丘整形外科運動療法センター |
平成19年1月~ |
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中部学院大学リハビリテーション学部開設に伴い理学療法学科教授として就任 |
所属学会
日本理学療法士学会、日本肩関節学会、日本腰痛学会、日本靴医学会、日本義肢装具学会、日本足の外科学会、日本整形外科超音波学会、整形外科リハビリテーション学会(代表理事)、中部運動器超音波研究会幹事
著書
(単著)
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運動療法のための機能解剖学的触診技術(上肢)改訂第2版:メジカルビュー |
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運動療法のための機能解剖学的触診技術(下肢・体幹)改訂第2版:メジカルビュー |
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*上記2冊についてはすでに韓国語ならびに中国語に翻訳されています。 |
(責任編集・著)
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関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション(上肢):メジカルビュー社 |
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関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション(下肢・体幹):」メジカルビュー社 |
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*上記2冊も台湾にて中国語翻訳されています。 |
(共著)
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理学療法ハンドブック「体表解剖」を執筆:協同医書 |
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理学療法士ブルーノート「解剖学」を執筆:メジカルビュー社 |
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理学療法士・作業療法士グリーンノート基礎編「解剖学」を執筆:メジカルビュー社 |
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理学療法士のための実践ケーススタティー「大腿骨頸部骨折」を執筆:中外医学社 |
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理学療法士・作業療法士ポケット・レビュー帳 基礎編「解剖学」を執筆:メジカルビュー社 |
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実践肩のこり・痛みの診かた治しかた「理学療法士から診た肩のこり・痛みのメカニズム」を執筆:全日本病院出版会 |
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スポーツ傷害の理学療法「スポーツ傷害の機能解剖と評価」を執筆:三輪書店 |
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復帰を目指すスポーツ整形外科「思春期スポーツ障害」他を執筆:メジカルビュー |
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新人若手理学療法士のための最近知見の臨床応用ガイダンス「超音波評価」を執筆:文光堂 |
「骨関節機能障害に対する機能解剖学観点からの治療学」をテーマに論文多数。現在も臨床を継続しながら臨床的意義を持った研究を継続中
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Copyright (C) 2015 第27回日本整形外科超音波学会